目次
- 意識できてる?ブランディングにおける「外見」の重要性
◇外見によって評価が変わる経験
私は個人的にアパレルが好きで、前職で化粧品に関わった経験から色彩検定も持っています。
そんな私ですが、最初から外見を意識できていたわけではありません。
外見が周りに与える影響について、ビジネスでもプライベートでも実感した経験があります。
まず、プライベートでは大学時代に服装を意識し、ヘアスタイルも研究した結果、周りから「おしゃれ」とか「かっこいい」と言われるようになりました。
それまでは悲しいかな、そういったことを言われることはほぼありませんでした。
ビジネスでは、私は社会人1年目に大手美容・健康メーカーに就職したのですが、新人らしく先輩たちより目立ってはいけないと、1万円くらいの安いスーツばかり着ていました。
その結果、「頑張っている」という評価は受けやすかったものの、「仕事ができる」という評価はあまり得られませんでした。
「実力が無かったからでしょ」と言われればそれまでなんですが。
でもそこで、スーツの勉強をして社会人2年目から薄いグレーのオーダースーツを着るようになり、社内だけでなく社外の人からも好感を持たれるようになりました。
すると、3年目に同期最短で昇進することができ、26歳にして一部上場(現プライム市場)企業の管理職になることができました。
さらに、そのタイミングで役職に見合うようにとネイビーブルーのオーダースーツを新調しました。
その後、自身の部署だけでなく他部署との関連業務やマネジメント業務、社内最大ブランドの担当になり、社長との毎月の打合せを行う等20代ではなかなか経験することができないような様々な業務を経験することができました。
しかも現在はSNS全盛の時代ですよね。
インスタグラムやYoutube、Tiktokなど一般人でもビジネスでも動画や画像の重要性が遥かに高まっています。
そこで、外見が周りに与える影響や、外見の見せ方等をデータも踏まえて見ていきたいと思います。
◇外見がビジネスに与える影響
そもそもビジネスでは外見の重要性はかなり大きな要素だと考えられます。
もちろん、中身が大事というお話を否定するつもりはありません。
では、仮に中身が”同じ”だとした場合、あなたが上司でAさん、Bさんのどちらかを昇進させるとします。
・Aさんはサイズの合った、手入れがいき届いたパリッとしたスーツ。
・Bさんはダボっとしたスーツでシャツにもシワが多いスーツ。
あなたが上司であればどちらを昇進させますか?
また、その理由は何ですか?
何が正解ということは言えないと思いますが、
ほとんどの方がAさんを選ぶのではないでしょうか。
私が上司であれば、部下から見たときにシワだらけで外見を気にしていない上司に憧れや尊敬はしにくいですし、ましてや社外の人間に役職者として挨拶してほしくないなと思ってしまいます。
これは極端な例かもしれませんが、そもそも人間は第一印象を外見でしか判断できません。
初対面で中身なんてわからないですからね。
その第一印象がいいとその後の評価も高くなりやすい傾向があります。
これは心理学でいう“初頭効果”ですが、外見的に整っている人は初期の評価が高く、仕事においても「あの人は仕事ができそう。」「感じが良い。」と思ってもらいやすくなります。
例え仕事が遅くても「丁寧に仕事しているんだろうな」とか、ミスをしても「仕事量が多くて大変なんだろうな」といったバイアスが働きやすくなります。
しかもうまくいったときは「やっぱりできる人」という評価がされやすい。
もちろん、社外の人に対しても好印象なので、人間関係が良好な分、実力以上に仕事をスムーズに進めやすくなるのは想像に難くありませんね。
逆に仕事ができる人でも、最初の印象で服装が乱れていたり、表情が暗かったり、髪がボサボサだったりした場合は、「だらしなさそうな人だな」と思われ、その後の評価も低くなりやすくなってしまいます。
◇メラビアンの法則
メラビアンの法則とは、人がコミュニケーションにおいて、相手のどのような情報が聞き手の印象に影響を与えているかという実験をして、その結果を数値化したものです。
これはカリフォルニア大学ロサンゼルス校の心理学名誉教授であったアルバート・メラビアンが、1971年に提唱したコミュニケーションの概念で、ベストセラーになった「人は見た目が9割」でも出てきます。
人は誰かとコミュニケーションを取るとき、言語・聴覚・視覚の3つの要素をもとに相手を判断しているという考え方で、聞き手に影響を与える割合が、
視覚:55%
聴覚:38%
言語:7%
であることがわかったんです。
つまり、人はほとんどの情報を声を含めた外見で判断しているんですね。
よく「運も実力のうち」と言われますが、「外見も実力のうち」なのです。
外見が良いと、対人関係がうまくいきやすくなるので、相対的に仕事もしやすくなりますし、評価もされやすくなります。
恋愛や友人関係でも同じですね。
清潔感があり、外見が整っていると好感を持たれやすくなります。
ただ、ビジネスと違うのは服装において、ビシッとした服装よりも柔らかい印象が与えられるリラックスウェアを着ているほうが人から優しく接してもらえるというデータがあります。
このあたりは目的に応じて服装や外見を整えられるといいですね。
こういった服装による印象をうまく使えれば、SNSでのブランディングにも生かせますし、実際の対人関係でも生かすことができます。
【まとめ】
SNSや画像、動画が無くなることは将来的に考えられないでしょうし、ますます増えていくことは簡単に想像できますよね。
そのため、外見が相手に与える印象や外見の見せ方を知っておくことは、これからの生活の上で役立つ知識といえます。
また、外見を整えて自分以外の人に不快な印象を与えない努力をすることは決して悪いことではありませんし、ある意味では相手に対する敬意や礼儀を表すことです。
もし、今まであまり気にされず、ビジネスや人と接するうえで変えたい、変わりたいことがある場合は試してみてください。